Q
クラファンと補助金と融資、自己資金ゼロでも使えますか?
A
自己資金がゼロでも「クラウドファンディング(クラファン)」ならスタートできます。「補助金」や「融資」は、工夫が必要になります。
① クラファンは、自己資金ゼロでも利用可能自己資金ゼロでも始められます。ただし、労力と戦略が求められます。
とくに「購入型クラファン(リターン付き)」は、先に支援を集めてから商品を作るモデルなので、「在庫を抱えなくていい」という点が大きなメリットです。
実例
- アイデアと企画力だけで300万円以上集めたプロジェクトもあります。
- ただし、プロモーションや画像・動画の制作など、時間やスキル(または代行)が必要です。
② 補助金は、自己資金ゼロの場合は、原則的にNG
自己資金ゼロのままだと使うのは難しいです。理由は「後払い型」だからです。
たとえば、設備に100万円かかる場合、補助率が2/3だとすると、いったん自分で100万円を支払い、あとから66万円が戻ってくる仕組みになります。
そのため、最初の100万円は用意する必要があります。
例外もあり
「小規模事業者持続化補助金」など、金額が小さい補助金であれば、短期借入などでつなげるケースもあります。
③ 融資は、自己資金ゼロであっても場合により利用可能
ゼロスタートでも可能な場合があります。ただし、「信用」と「計画」が求められます。
日本政策金融公庫の創業融資などは、自己資金がなくても通ることがありますが、その分、以下のような材料が必要になります。
- 実務経験
- 事業計画の完成度
- 過去の収入や家族の支援
- 補助金の採択実績(あると有利)
現実的には
自己資金ゼロでも融資を受けられた事例はありますが、しっかり準備して、説明できることが前提です。
まとめ:自己資金ゼロでも使える資金調達手段
| 手段 | 自己資金なしだと? | ポイント |
|---|---|---|
| クラファン | ◎(可能) | 情報発信力や信頼性、設計力が問われる |
| 補助金 | △(基本NG) | 一時立替が必要。制度によっては工夫で対応可能なことも |
| 融資 | ◯(ケースにより可) | 自己資金の代わりに信用を示す材料が必要 |
行政書士クラウドパートナーズ からのひとこと
自己資金がゼロでも、あきらめる必要はありません。
大事なのは、「今はないけれど、どうやって信用を積み重ねていくか」です。
その設計をサポートするのが、行政書士や資金調達サポートの役割です。
資金がないときほど、「順番の組み立て」が大事になります。お気軽にご相談ください。