一番通りやすいのはクラファン。補助金と融資は「内容次第」です。
① クラウドファンディング
クラウドファンディングの代表例が、CAMPFIRE(キャンプファイヤー)です。
日本最大級のプラットフォームで、誰でも簡単にプロジェクトを立ち上げ、ネットを通じて支援を募ることができます。
たとえば、
- お店の開業資金を集めたい
- 新商品の試作・先行販売をしたい
- 地域活動や社会貢献プロジェクトを広めたい
といった目的で多く利用されています。
CAMPFIREでは、プロジェクト公開前に内容確認の審査がありますが、反社会的な内容や虚偽がなければ、80〜90%程度の高い確率で掲載可能とされています。つまり、「通りやすさ」という点では、最も始めやすい手段です。
ただし、掲載された=資金が集まる、とは限りません。
支援を集めるには、想いや魅力が伝わるページ構成、写真・動画の見せ方、SNSなどでの拡散が大きなカギになります。
②補助金
補助金は、国や自治体が公募する支援金で、返済不要の魅力がありますが、審査の通過には高度な準備が必要です。
特に重視されるのは、「制度との相性」と「申請書の完成度」です。
主な制度と採択率の目安:
- 小規模事業者持続化補助金:60〜80%
- ものづくり補助金:40〜60%
- 事業再構築補助金:30〜50%
専門家に依頼することで、採択率が20〜30%向上するケースもあります。
ポイントまとめ
- 書類の完成度と戦略的な内容構成がカギ
- 採択率の目安:30〜70%(制度によって幅があります)
③ 融資
融資は、「返済前提の資金調達」であり、信用力や事業計画の中身が重視されます。
比較的柔軟に対応してくれるのが、日本政策金融公庫(公庫)です。
- 公庫(創業融資など):通過率 60〜80%
- 地方銀行・信用金庫:通過率 40〜60%
特に重視されるのは、自己資金の有無・返済能力・事業計画の具体性です。
補助金の採択歴があれば、プラス評価になる場合もあります。
ポイントまとめ
- 公庫の通過率:60〜80%
- 地方銀行・信金:40〜60%
- 自己資金の割合、事業計画の説得力が評価に影響します
- 補助金の採択歴があると、融資の通過にプラスになることも
比較まとめ:通りやすさ一覧表
| 手段 | 通過率目安 | ポイント |
|---|---|---|
| クラファン | 70〜90%(掲載) 成功率は約30% | 審査は通りやすいが、資金が集まるかどうかはプロモーション次第 |
| 補助金 | 30〜70% | 書類の完成度と制度選びがカギ。専門家の支援で通過率アップが見込める |
| 融資 | 政府系 60〜80% 民間 40〜60% | 自己資金・計画の完成度がポイント。公庫は比較的柔軟で、補助金実績があると有利になることも |
行政書士クラウドパートナーズからのひとこと
通過率だけで手段を選ぶのではなく、大切なのは、「クラファン・補助金・融資のどれが自分の状況に合っているかどうか」です。
- いま通りそうな準備ができているのはどれか?
- 自分のビジネスに合った手段はどれか?
通りやすくて、早くて、自己資金もいらない――そんな都合のいい方法は残念ながらありませんが、組み合わせることで“リスクと時間”を分散することは可能です。
「何から手をつければいいか分からない…」というときは、現状整理から一緒に始めてみましょう。
そのサポートこそ、私たちの役割です。お気軽にご相談ください。
資金調達サポートに関するご相談例
- クラウドファンディング・補助金・融資の中で、最も審査に通りやすいのはどれですか?
- 一般的にはクラウドファンディングが最も始めやすい手段といわれています。掲載の際は内容確認がありますが、社会的に問題のないプロジェクトであれば比較的通りやすい傾向があります。ただし、支援を集めるには情報発信やページ構成の工夫が必要です。
- 補助金の審査で重視されるポイントは何ですか?
- 「申請内容の制度との適合性」と「書類の完成度」が重要です。制度ごとに採択率が異なり、小規模事業者持続化補助金などは比較的採択率が高い傾向にあります。専門家に相談することで、申請書の完成度を高めることも可能です。
- 融資を受ける際に必要な準備はありますか?
- 融資では自己資金の有無や返済計画の具体性が重視されます。特に日本政策金融公庫の創業融資は、事業計画書の完成度と本人の熱意・実現性が評価されます。補助金の採択実績がある場合は、プラスに働くこともあります。
- クラウドファンディングは資金が集まりやすいのでしょうか?
- クラファンは掲載審査を通過しても、自動的に支援が集まるわけではありません。SNSやメディアでの発信、写真や動画による魅力的な訴求など、プロモーション活動が成功のカギを握ります。
- どの資金調達方法を選ぶか迷っています。どうすれば良いですか?
- 通過率だけで判断するのではなく、自身の事業フェーズ・目的・準備状況に合わせて選ぶことが大切です。クラファン・補助金・融資を組み合わせることで、リスクと時間を分散することも可能です。行政書士クラウドパートナーズでは、現状整理から最適な資金調達ルートを一緒に検討します。